吃音

【吃音実体験】就職に不安を感じている人へ【吃音を受け入れるまでの話】

私は吃音症です。

そのせいで就職という壁を越えられなかった。

説明会で大学名と名前を言う、たったそれだけのことが怖くて不安で

説明会に行くのにもかなりの気力と体力が必要だった。

面接でも、言いたかったことが吃ってしまって、とっさに吃ったらいけないと思い、全く違うことを言っている自分が居た。

言いたいことが言えない。伝えたいことが伝わらない。

私の場合、聞き返されたりすると余計に言葉が出ない。

とにかく吃りたくない、聞き返されたくない。

意識がそこに行ってるからうまくなんて行くはずがない。

 

みんなが次々手にしていく内定に私は一番遠いと感じた。

だって夢なんて、やりたいことなんて無いから。

無いというか、浮かばない。

いや、浮かんでは消してきた。

就活の話 ただ普通の人になりたかっただけなのに、それが一番難しかった

私は中学生3年の頃、ドラマに影響されてキャビンアテンダントになりたいと言っていた。

でも、キャビンアテンダントって接客業だもんな、私には無理だ。

他にも思いつく職業は全てコミュニケーションを要するもので、

教科書もまともに読めない私にはできない、そう思って打ち消してきた。

 

ならもう普通でいい、とにかく普通でいい。

私の中で普通=OLだった。一般企業の事務職。

 

でもその普通なはずだった事務職はなかなかの狭き門だった

募集人数は2、3人がザラ。

しかも事務職には電話対応が必須として業務内容に含まれていた。

 

今考えれば「当然だろ」と当時の私に言ってやりたいが

私の中で「普通」だと定義づけされていたOLは

単位を取り、普通に大学生活を送っていれば

普通になれる職業なんだと

当時の世間知らずすぎた私は信じていたのだ。(OLさんごめんなさい。)

 

でも就活してわかった。

その普通だと思っていた事務職が私には一番遠いのだと。

狭い門なのはわかった。

なら全力で戦う。

 

・・・私が吃音者でないのなら。

 

私が吃音者でないのなら

受かっても落ちても、とりあえず自分に悔いが残らないようには戦えたはずだ。

 

でも、説明会で大学名も名前も言えない

たったそれだけを発するのにどれだけ怖いか。

 

そもそも電話もちゃんと取れない。

この狭き門の戦いに、そんな人を採ってもらえるのか。

 

私の頭はそんなことでいっぱいだった。

 

電話がない業務を探したりもしたが

条件が合わなかったり。

 

動けば動くほど

動こうとすればするほど

心が疲弊して、しっかり戦うこともできず

過度のストレスに晒されたことで

体調を崩し、絶対安静をしているうちに

気がついたら卒業式が終わり

私は大学生ではなくなっていた。

 

苦しみまくった。今も苦しい。でも少しの光が射してる。

私の就活はざっとこんな感じ。

就活とも言えない就活。

 

この後もたくさん苦しんだし後悔した。

電話を避けるにはパートでの製造業が限界で

楽しく充実して働かせてもらっていた反面

同世代のキラキラOLがボーナスを喜んでいる姿を見て

どうしようもなく私に襲ってくる劣等感や不甲斐なさ、親への申し訳無さ。

とにかく色んなものが私に日々のしかかる。

大学卒業してから気分が晴れた日なんて殆どない。

ライブに行く日にムリヤリ自分の中からモヤモヤを引っ張り出してるくらいだ。

 

自分を恨んだ

吃音を恨んだ

正直言えば、生んでくれた親の事さえも恨んだこともある。

怒りをぶつけてしまうこともある

最低な言動をすることもある

そして親を泣かせたこともある。

 

とにかくいつも心は不安定で

いつまでたっても自分を認めることができなくて

どうすれば、何をすれば、このどうしようもない苦しみから解放されるのか

何度考えても答えはでなくて

行動して失敗してまた苦しんで

 

そろそろこのまま生きるのがつらい

壊れそう

こんな廃人のような人生嫌だと思っていたときに

ブログを書くという職業に出会った。

 

簡単に稼げる世界じゃないことも

楽な世界じゃないことも

わかってる。

 

実際に始めてみて、そんなことは

より実感してる。

 

それでも辞めたくないし、後悔は1つもない。

 

今までやりたいことは全て消し去ってきた。

「吃音の私にはできない」って。

でもブログを書くことは吃音の私にもできる。

いま人生で初めて、やっとやりたいことに挑戦できている。

 

そしてここまで自分をまったく認められなかったけど

収益を0から少しでも生み出した自分を、ほんのちょっと認めることができたような気がしている。

 

さらにお金のありがたさや尊さを

この歳になってやっと本当の意味で理解できた気もしている。

 

たった1円でもこのブログから収益が出ていたときは

すっごく嬉しく思えた。

たった1円でも、このブログに価値があると認めてもらえたような気がして。

 

今まで他者からまともに認められたことのない私にとって

1円であれ、この事実はうれしかった。

 

これは余談だけど・・・

正直な話、吃音はまだまだ社会に理解されていない。

(理解というか、認識すらされていないように感じてるけど)

Twitterを開いて「吃音」と検索すれば

この理解されない「吃音」に毎日苦しんで

普通の人にとっては何でも無いような些細なことに毎日不安でビクビクして

それでも毎日を懸命にやり過ごしてるのに。

なんで理解されないんだろうと不思議だ。

吃音者がストレスなく働ける職場、

吃音者の人のみが雇用される作業所なんてものはできないのか?

なんて思いながら求人を見る日だってある。

吃音者は自分の吃音を懸命にカバーしようと

人の何倍も努力する性質がある。

「私は吃音だからせめて勉強だけは・・・」

「僕は吃音だからせめて○○を習得しておこう」

だからきっと、そんな作業所ができたら

毎日とても高品質なものができあがると思うのだが・・・

でも今、そんな場所はないのだから、

ブログなりYouTube活動で

自分で0から生み出すのも正解なのかな、と思っている。

 

社会に出るときまでに、やっぱりカミングアウトする覚悟は育てておいたほうがいいのかもしれない。

話がえらく長くなってしまったが

この記事は本題はこっからで。

 

今になって、あの頃の私の就活に思うことがあるのです。

 

結果はどうであれ、せめて悔いを残さない就活をするべきだった。

じゃあどうしたらよかったのか?

 

あの頃の私には

「私は吃音症です。」

そうカミングアウトする勇気がなかった。

 

カミングアウトどころか

自分が吃音症であるという事実にでさえ

うまく向き合えていなかった。

ちゃんと受け入れられていなかった。

 

隠すことに必死で

みんなと同じように生活することが

そうできることが

私の心を安定させ、

「吃音の私」から逃げていた。

 

でもそれが通用するのは

成績さえ取れば許される学生までだと思い知った。

 

社会に出たら私たちは主に言葉を使って仕事をしなければならない。

だから「伝える」ことは超重要なのだ。

 

だから私はなんとしてもこれだけは伝えるべきだったんだと思う。

「私は吃音症です。

吃音症は言葉がスムーズに話し出せない障害です。

吃音は精神状態や周囲の環境によって症状のひどさが大きく変化します。

 

今わたしはとても緊張しているので、もし言葉がスムーズに出ないことがあったら

少し待っていただけると、とても助かります。

 

私は吃音という障害を持っていることで

ずっと将来に不安を抱いてきました。

 

その分、今できることを必死に身につけようと思い

大学時代には高成績を取ること

資格取得を頑張りました。

 

私は吃音という障害をバネにして

人の2倍、3倍努力ができる人間です。」

 

 

こう伝えればよかった。

吃音を隠さないで

正直に

吃音だから、将来不安だったから

今できること、資格取得を頑張ったんだって言えばよかった。

 

今はそう思えるのです。

 

だから就活がうまくいかなかったのは

吃音のせいじゃなくて

吃音をきちんと受け入れて向き合わなかった自分のせいだった。

 

別に普通じゃなくてもいいと思う。「回り道でも一番前 誰も歩いたことない道を歩こう」

でも、

「自分は吃音なんだ」って

「これを一生背負って生きていくんだ」って

「隠して生きていくのはしんどい」って

ちゃんと本当の意味で受け入れられたのは就活のもっともっとずっと後だった。

 

だから就活の時は面接官にカミングアウトするなんてできなかった。

 

皆みたいでなきゃいけない

普通じゃなきゃいけない

ってずっと思ってたから。

 

 

でも、またどこかに行く時はちゃんと言うよ。

だいぶ遠回りしたけど、今はちゃんと言える。

じゃないとたぶんまた遠回りしちゃうし。

 

だから吃音で悩んでる就活生は

私みたいに隠すんじゃなくて

正直に言ったほうが

きっとうまくいくと思うな。

 

それでダメって言われたらそんなの居場所じゃないし

長く働くにふさわしくない職場だし。

 

たとえ人より時間が掛かっちゃっても

納得のいく、自分の居場所だと思えそうな

そんな職場を最初から選んだほうが

きっとそっちが近道であり正解。

 

 

こんなときにふと浮かぶのは

KAT-TUNの「PERFECT」って曲。

普段は忘れてるんだけど

こういう時に必ず思い出すから

歌詞がよっぽど自分の中に刺さってるんだと思う。

特に

回り道でも一番前

誰も歩いたことない道を歩こう

(作詞:ECO・JOKER 作曲:Kosuke Morimoto)

 

いいよね。

曲のリンク貼りたいけど

YouTubeにアップされてるの違法だからやめとくわw

カップリングにPERFECT入ってるよ。

 

なんかふと夜中に書きたくなって書いちゃった。

スイッチ入るとすぐ書けちゃうね。

この調子でいつもスイッチ入ってくれたらいいのにね。

 

楽曲紹介

最後に楽曲紹介。

もうさっきしたじゃん

とか言わないでもう少し付き合って欲しい。

 

実際わたしもそうだし

音楽とかエンターテイメントに救われることはあるから。

 

まずはブログに挑戦しようと私に決心させた楽曲を紹介しておきます。

・ナミダの海を越えて行け/Snow Man

カップリング「ナミダの海を越えて行け」入ってるよ。2021年1月20 日発売。

 

 

それから吃音である自分を受け入れてもいいかなと思えた曲も。

証拠/ジャニーズWEST

 

・間違っちゃいない。/ジャニーズWEST

・ANS/ジャニーズWEST

証拠/間違っちゃいない。/ANS が入ってるよ。
 

 

・はんぶんこ/ジャニーズWEST

カップリングに「はんぶんこ」が入ってるよ。

 

・それでいいよ/Sexy Zone

初回A,初回B,通常のどの形態にも収録されてるよ。健人くんのソロ曲大好き芸人は通常をオススメ。HIKARIって曲もいいよ♡

 

ぽりん
ぽりん
視聴はココからできるよ!

 

 

あと挫けそうになったらコレを聴くと頑張れるよ。

・RUN/Sexy Zone

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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